2011年10月4日火曜日

メルカダンテ&パチーニ再発見~知られざるイタリア・オペラ 1820~26、1831年


◆日本ロッシーニ協会 定期演奏会2011
メルカダンテ&パチーニ再発見~知られざるイタリア・オペラ 1820~26、1831年



 メルカダンテ&パチーニ再発見

オペラ作曲家ロッシーニのイタリアでの活動は、1823年にヴェネツィアで初演した《セミラーミデ》をもって閉じられます。後継者として期待されたのが、デビュー作《エルコレ礼賛》(1819年)をロッシーニが音楽監督を務めるナポリのサン・カルロ劇場で初演したサヴェーリオ・メルカダンテ(Saverio Mercadante,1795-1870)と、そのライヴァルと目された1歳違いのジョヴァンニ・パチーニ(Giovanni Pacini,1796-1867)です。

 メルカダンテは1821年にミラーノのスカラ座で初演した《エリーザとクラウディオ》により大成功を収め、その後9年間に22の新作を発表して名声を確立します。一方パチーニは17歳で最初のオペラを作曲、《アデライデとコミンジョ》(1817年)と《ドルシェイムの男爵》(1818年)の成功で一躍脚光を浴び、ロッシーニは《マティルデ・シャブラン》(1821年)にパチーニの協力を求め、3つのナンバーを作曲させました。

 その後メルカダンテはオペラ改革を提唱し、《誓い》(1837年)、《無頼漢》(1839年)、《ヴェスタの巫女》(1840年)によりロマン派イタリア・オペラの父となり、ヴェルディに大きな影響を及ぼします。パチーニも南イタリアを拠点に活動し、《サッフォ》(1840年)、《メデア》(1843年)の名作を生み出しました。

 この演奏会ではベッリーニやドニゼッティに先立って頭角を現したメルカダンテとパチーニの初期の活動に光を当て、ロッシーニの協力者、後継者、ヴェルディの先駆者としての二人の再評価を試みます。演奏には初版や初期のヴォーカルスコアを用い、1曲を除いてすべて日本初演になるものと思います。
(日本ロッシーニ協会会長・水谷彰良)



2011年10月9日(日)14時開演

会場:東京オペラシティ リサイタルホール



出演:

天羽明惠(ソプラノ)
阪口直子(コントラルト)
小山陽二郎(テノール)
須藤信吾(バリトン)

金井紀子(ピアノ)
水谷 彰良(解説)

●賛助出演 山口佳子(ソプラノ)


曲目:

パチーニ:歌劇「バグダッドの女奴隷」より
ロッシーニ:歌劇「マオメット2世」より
メルカダンテ:
 歌劇「エリーザとクラウディオ」より
 歌劇「アンドーニコ」より
 歌劇「ニトークリ」
 歌劇「スペイン女王カリテーア」より
 歌劇「ザイーラ」より

上記より、アリア、二重唱、アンサンブルほか


>チケット購入・お問合せ:ミリオンコンサート協会:03-3501-5638

全席自由 一般¥4,000 学生¥3,000



#20111009

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