2013年1月28日月曜日

新国立劇場 ワーグナー:歌劇「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」


◆新国立劇場 ワーグナー:歌劇「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」


2013年
  1月26日(土)、2月2日(土)、5日(火)、 14:00開演
  1月23日(水)、30日(水) 17:30開演

会場:新国立劇場 オペラパレス


リヒャルト・ワーグナー作曲 歌劇「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」

全三幕 ドイツ語上演・日本語字幕付き

指揮:コンスタンティン・トリンクス
演出:ハンス=ペーター・レーマン
美術・衣裳:オラフ・ツォンベック
照明:立田雄士

合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団

キャスト:

領主ヘルマン:クリスティン・ジグムンドソン
タンホイザー:スティー・アナセン
ヴォルフラム:ヨッヘン・クプファー
ヴァルター:望月哲也
ビーテロルフ:小森輝彦
ハインリヒ:鈴木准 ※
ラインマル:斉木健詞
エリーザベト:ミーガン・ミラー
ヴェーヌス:エレナ・ツィトコーワ

※当初出演を予定しておりました高橋淳は健康上の理由によりキャンセルとなりました。

>チケット購入・お問合せ:新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999

S席:26,250円 A席:21,000円 B席:14,700円 C席:8,400円 D席:5,250円

#20130123
#20130126
#20130130
#20130202
#20130205


ここをご覧の皆さんはご存知かと思いますが、2013年は1813年生まれの偉大な二人、リヒャルト・ワーグナーとジュゼッペ・ヴェルディの生誕200年です。数多くの公演が予定される中、堂々先陣を切るのが新国立劇場の「タンホイザー」、正確には「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」です(以下「タンホイザー」)。そんな公演を勧めないわけがありましょうか(いやない)。
いえ、何もワーグナー・イヤーのひとつだから、という問答無用な理由だけではなく、まだ後年の長大な「楽劇」を作曲する前の作品だから入門にもいいと思うのでオススメします。まあ、これでも十分に長いのですけれど(笑)。

のちに「ニュルンベルクのマイスタージンガー」でも取り上げることになる歌本位制とでもいうのか、芸術によって世俗的成功と愛を勝ち得るという物語は、伝説によるものとはいえワーグナー自身の思考を強く投影したかのような内容です。主人公の遍歴に、その救済に至る道筋に作者にして作曲者であるワーグナーが見えるものだから、そのドラマには好悪が分かれると思います。ですが、先行するウェーバーなど初期ロマン派の音楽にも通じる美しい音楽は後年の「トリスタン」や「指環」などよりも聴きやすく、親しみやすいものかと思います。

なお、このワーグナー・イヤーに新国立劇場で上演されるワーグナー作品は「タンホイザー」だけ、なんです。その点からも見逃せない公演となることでしょう。
キャストは世界的に活躍するメンバーが揃い、指揮はバイロイトへの登場も決まった、もはや新国立劇場の常連となりつつあるコンスタンティン・トリンクス。そして近年の充実ぶりは定評ある東京交響楽団ですから、音楽的な充実は間違いなし。新制作ではないのは記念年であることを考えれば惜しいところですが、再演だからこその深められた舞台を期待しましょう。

文責:管理人

0 件のコメント:

コメントを投稿